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60.舌の観察ポイント | 舌の観察ポイントは、舌の可動性や可動範囲、不随意運動の有無、舌苔の有無や色などです。 舌苔とは、舌背の表面に剥がれた上皮や白血球、食物残渣、細菌などが堆積したものです。 白い舌 → 口腔清掃不良やカンジダ性口内炎を疑います。 黒毛下 → 抗菌薬などによる菌交代現象を考えます。 扁平舌 → ビタミン欠乏症や鉄欠乏症を疑います。つるつるした表面です。 苔が生えたような舌は、柔らかい食べ物や流動食などの人に多く見られます。 また、本人の意思とは無関係に舌を動かす高齢者がいますが、このような場合はその動きを良く見て、可能な範囲から口腔ケアをしてください。 |
59.義歯を長い間入れていません。入れ歯は食事をするだけの道具ではありません。
・残っている歯を助ける ・飲み込みの圧力を高める ・噛むことにより脳に刺激を与える ・姿勢が良くなる ・転倒しにくくなる ・口の機能を維持する ・下顎の場所を一定にする ・顔が若く見える ・言葉がはっきりする ・歩き方が安定する ・誤嚥の危険が少なくなる
決して放置してよいものではありません。 口の機能が残っている間に、出来るだけ早く入れ歯を入れてください。 長い間入れてないと使いこなせるようになるのに時間がかかり、本当に難しくなりますよ。 |  |
58.入れ歯がこわれました | 入れ歯は長年使っていると、義歯床(ピンク色の部分)や金属部分が疲労をおこして弱くなります。 また、良く噛む部分は擦り減ってきます。そうすると前歯などの白い歯が取れることも良くあります。 こわれた入れ歯は、出来るだけ早めに歯科医院で修理して下さい。 入れ歯を長年使用していると、食べ物や取り扱い方などで、細かい傷ができ、そこにバイキンなどが繁殖して滑りやすくなります。 入れ歯を清掃するときは、洗面器に水を溜めたりタオルをしいておくと、落として壊れる危険が減ります。 瞬間接着剤などを使って自分で修理などしないで下さい。かえって問題を起こすことがあります。 瞬間接着剤は、口の中では使わないで下さいね。少量でも体には毒ですよ! |
57.つめ物、かぶせ物がとれたら | つめ物、かぶせ物が取れる原因として、まず新しいむし歯ができた場合が考えられます。 この場合は、どんどんむし歯が大きくなるので、できるだけ早く歯医者に診てもらってください。 また、痛くなくても残った歯が尖って、舌や頬を噛んで傷を作ったり、残った歯が割れたり、周りの歯が移動するといったこともあります。 1つ取れると、また別のところが取れることもよくあります。 いずれにしても、できるだけ早くかかりつけの歯医者に連絡してください。 |
56.よく口内炎ができて困ります口内炎といっても色々あり、ヘルペス性口内炎は、体調が悪くなった時やお口の中が不衛生になった時に細菌・ウイルス感染を起こし口内炎を発症します。 アフター性口内炎は、頬や唇、舌を咬んだり、歯ブラシ等に器具でお口の中を傷つけた後にできやすい口内炎です。 また、口の中の腫瘍による口内炎もあります。 口内炎が出来てしまった場合は、できるだけ刺激(タバコ・アルコール・刺激の強い食品・歯ブラシの不適使用)を避け、口内炎部分を安静にし清潔に保つことが重要です。 また、出来るだけ早くかかりつけの歯科医院に受診し、原因を明らかにしてください。 最近では、口内炎にレーザー照射治療も良く効くと聞きます。 |  |
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